鍼灸治療と神経伝達の関係について

鍼灸治療は、東洋医学の伝統的な技法であると同時に、近年は西洋医学的な研究も進み、その効果の一端が科学的に解明されつつあります。その中でも特に注目されているのが「神経伝達」との関係です。

鍼灸が神経に働きかける仕組み

鍼を体表の経穴(ツボ)に刺入すると、皮膚や筋肉に存在する感覚受容器が刺激を受けます。この刺激は末梢神経を通じて脊髄や脳に伝わり、さまざまな神経伝達物質の放出を引き起こします。たとえば、鎮痛作用をもたらすエンドルフィンやエンケファリンといったオピオイドペプチドの分泌が促されることが報告されています。これにより痛みの伝達が抑制され、自然な鎮痛効果が期待できるのです。

さらに、鍼刺激は交感神経や副交感神経といった自律神経系にも影響します。副交感神経が優位になることで、血流改善、内臓機能の調整、リラックス効果などが得られると考えられています。このように鍼灸は単に「筋肉を緩める」だけでなく、神経を介して全身に幅広い作用をもたらしているのです。

神経伝達物質との関わり

鍼刺激によって影響を受ける神経伝達物質は多岐にわたります。代表的なものを挙げると以下のようになります。

  • エンドルフィン・エンケファリン:脳内麻薬とも呼ばれ、痛みを和らげ幸福感をもたらす
  • セロトニン:精神を安定させ、睡眠や自律神経の調整に関与
  • ドーパミン:意欲や運動機能に関わり、気分を前向きにする
  • GABA:中枢神経の興奮を抑え、不安や緊張を和らげる

これらの物質は脳や脊髄を通して全身に作用し、痛みの軽減だけでなく、ストレス緩和や精神的な安定にも寄与します。特に慢性的な痛みや自律神経の乱れに鍼灸が有効とされる背景には、このような神経伝達物質の変化が関与していると考えられます。

現代医学との融合

現代医学の視点からは、鍼灸治療は「神経可塑性の調整」に寄与する可能性があると注目されています。慢性的な痛みやストレスは神経回路に偏りを生じさせますが、鍼刺激はこの偏りをリセットし、正常な神経伝達を促す働きがあるのではないかと考えられています。

また、鍼灸によって血流が改善されると、神経細胞に必要な酸素や栄養が行き届きやすくなり、修復や再生が促進される可能性もあります。これは末梢神経障害やしびれの改善に寄与する点でも注目されています。ご予約は→こちら

鍼灸治療は、単なる「リラクゼーション法」ではなく、神経伝達を介して身体と心に作用する医療技術です。痛みの軽減、ストレスの緩和、自律神経の調整など、多面的な効果は神経系を通じたメカニズムによって説明できます。今後さらなる研究が進めば、鍼灸は神経疾患や心身症の治療においても重要な役割を果たすと期待されます。

 

  • 長時間のデスクワークやスマホの使用
  • 片足重心や足を組むクセ
  • 運動不足や筋力低下
  • 出産・ケガ・事故の影響
  • 合わない枕やマットレスの使用

これらの習慣が積み重なることで、骨格バランスが崩れ、筋肉のアンバランスや神経圧迫が起こります。

■ 整体・鍼灸でできること

整体では、背骨のゆがみや可動性の悪くなっている部分に対して、手技によって骨格や筋肉を整えるアプローチを行います。特に、骨盤や背骨の連動性を重視し、根本的なバランス調整を目指します。

鍼灸では、ツボや経絡を使って筋肉の緊張を緩めたり、神経の興奮を抑えたりして、自然治癒力を高める施術が可能です。背骨周囲の筋肉や自律神経に作用することで、全身の巡りを整える効果も期待できます。

■ 日常で意識すべきセルフケア

  • 正しい姿勢を意識する(特に座り方と立ち方)
  • 毎日のストレッチや体操で柔軟性を保つ
  • 深い呼吸を意識し、胸郭の動きを整える
  • 寝具を見直し、体に合ったマットレスを選ぶ
  • 適度な運動とインナーマッスルの強化を行う

日常生活の「ちょっとした見直し」が、歪みの改善と予防には非常に大切です。

 

■ まとめ

背骨の歪みは、体の不調や姿勢の崩れの“根本原因”であることが少なくありません。放っておくと慢性化し、さまざまなトラブルの引き金になります。

整体や鍼灸による専門的なケアと、日常でのセルフケアを組み合わせることで、体のバランスは着実に整っていきます。

「なんとなく調子が悪い」と感じたら、一度“背骨の歪み”を疑ってみてください。

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