バセドウ病とは?原因・症状・東洋医学でのケア方法

バセドウ病は、甲状腺の働きが過剰になり、体の代謝が必要以上に活発になる病気です。甲状腺ホルモンは体の「エネルギーを作るスイッチ」のような役割を持っており、それが過剰に分泌されることで、心身にさまざまな不調が現れます。

バセドウ病の主な原因

免疫の異常によって、自分の体を攻撃する「自己免疫疾患」の一つです。

本来、外敵(ウイルスなど)から身を守る免疫が、間違って甲状腺を刺激してしまい、ホルモンを過剰に作り出すようになります。

女性に多く、特に20〜50代に多いのが特徴です。ストレスや過労、出産、感染症などが引き金になることもあります。

主な症状

バセドウ病では、代謝が急激に活発になるため、体が常に「エネルギーを過剰に使っている状態」になります。

  • 動悸・息切れ・手の震え
  • 発汗過多(汗をかきやすい)
  • 体重減少(食欲はあるのに痩せる)
  • 疲れやすい・眠れない
  • イライラ・情緒不安定
  • 目の突出(眼球が前に出て見える)
  • 首の腫れ(甲状腺の腫れ)

特に動悸や手の震えなどは、更年期症状や自律神経失調と間違われることもあります。

西洋医学での治療

西洋医学では、主に3つの治療法があります。

  1. 薬物療法(抗甲状腺薬によってホルモンの分泌を抑える)
  2. 放射性ヨウ素治療(ヨウ素を使って甲状腺の働きを抑制)
  3. 手術療法(甲状腺の一部を取り除く)

いずれもホルモンバランスを安定させ、心臓や全身への負担を軽減することが目的です。

東洋医学の考え方

東洋医学では、バセドウ病のような「体のエネルギーが過剰に燃えている状態」を陰陽のバランスの崩れとして捉えます。

  • **「陰」**=体を冷やし、潤し、安定させる力
  • **「陽」**=体を温め、動かす力

バセドウ病は「陽が過剰」になり、体の熱がこもっている状態と考えられます。

この「熱」を冷まし、「陰」を補うことで、心身のバランスを整えることを目指します。

鍼灸によるサポート

鍼灸では、自律神経とホルモンバランスの調整を目的に、全身の気の巡りを整えます。

特に以下のツボがよく用いられます。

  • 太衝(たいしょう):イライラや熱っぽさを鎮める
  • 合谷(ごうこく):自律神経を整え、気の流れをスムーズにする
  • 天柱(てんちゅう)・風池(ふうち):首や頭の緊張をゆるめ、甲状腺周囲の血流を改善
  • 三陰交(さんいんこう):ホルモンバランスを整える

鍼灸治療はバセドウ病そのものを治すものではありませんが、自律神経の乱れ、ストレス、睡眠障害、疲労感など、症状の緩和や体調の安定に役立ちます。

日常生活でのケア

  • 十分な休養を取る:過労や睡眠不足は症状を悪化させます。
  • ストレスを溜めない:リラックス法や呼吸法を取り入れる。
  • 刺激物を控える:カフェインや辛い食べ物は交感神経を刺激しやすいです。
  • バランスの取れた食事:ヨウ素を多く含む昆布・わかめなどは摂りすぎに注意。

まとめ

バセドウ病は、体のエネルギーが暴走するような状態で、心身ともに不安定になりやすい病気です。

西洋医学での適切な治療を受けながら、東洋医学の観点から「体の巡りを整える」「心を落ち着かせる」サポートを行うことで、回復への道がより穏やかになります。

焦らず、体の声を聞きながら少しずつバランスを取り戻していくことが大切です。

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