自律神経失調症|症状・原因・治療法
じりつしんけいしっちょうしょう
Dysautonomia
原因
一人一人症状が違うように、その原因もまた違います。
自律神経のバランスが乱れるのには、いろいろな原因が複雑にからみあっていると言われています。
生活のリズムの乱れ
夜更かし、夜型の生活、夜間勤務や、小さい頃から不規則な生活など、カラダに負担が大きいライフスタイル
過度なストレス
仕事などの社会的ストレス、対人関係、精神的ストレス、環境の変化に慣れにくく、過剰なストレス
ストレスに弱い体質
生まれつき自律神経が過敏な人もいる。また思春期や更年期、身体が弱っているときは自律神経のバランスが乱れやすい
ストレスに弱い性格
「No」と言えない、感情表現が下手、気持ちの切り替えが難しく、相手の反応を気にしすぎる、人と信頼関係を結ぶのが苦手、依存心が強いなど、ストレスへの抵抗力が弱い傾向のある人もいる
環境の変化
現代の生活は適応能力が衰えやすく、社会環境の変化、人間関係や仕事などの環境の変化などへの不適応や過剰適応が増えていると思われる
女性ホルモンの影響
女性は一生を通じてホルモンのリズムが変化しつづけ、この変化が自律神経の働きに影響を与える
治療
症状・タイプなどにより、身体と心の両面に働きかける治療、生活環境を整えるなどのことを行う必要があります。
体質・性格・ライフスタイルの歪みにも注目して見直し改善することが必要でしょう。
治療方法
自律訓練法などによるセルフコントロール
薬物療法
カウンセリングなどの心理療法
指圧やマッサージ、整体、鍼灸、ストレッチなどの理学療法
音楽療法やアロマテラピーなど五感に働きかける治療法
自己管理によるライフスタイルの見直し
生活のリズム、食事、睡眠、運動、心にゆとりを持つ、ストレス耐性の強化、感情処理…など
これらの中でも鍼灸治療の適応は、多くの症状をサポートすることができます。
鍼灸と自律神経失調症への効果
鎮痛効果
鍼灸でツボを刺激することで、筋肉や血管の緊張がほぐれ、肩こり、腰痛、頭痛などを取り除くことができます。
リラックス効果
鍼灸により体内の血流、気の流れを良くすることで筋肉の緊張を緩め、精神的にもリラックスすることが出来ます。
治療効果
病変部位に伝導し、鍼灸効果を引き出す作用があります。
身体の諸器官を調整する効果
臓腑で生成された気、血液を全身に運び、全身に栄養をスムーズに運んだり、機能調節したりする作用。
脊柱骨盤矯正による整体アプローチ
自律神経の調和に関する矯正は、頸椎と後頭部における関節へのアプローチと、仙骨周辺の骨盤を含めた箇所の矯正を行います。
自律神経の乱れは、過度な筋肉の緊張を生み出し、脊髄に流れる髄膜液の流れを滞らせるとも考えますので、そういった目には見えない部分への調節が必須となります。