変形性膝関節症|症状・原因・治療法

へんけいせいしつかんせつしょう, へんけいせいひざかんせつしょう
Osteoarthritis

特徴

階段の上り下りによる痛み(特にくだりにおける痛み)
起動痛み(何らかの動作を始めようとする瞬間の痛み)
深夜の起床時の痛み
炎症がきつくなると腫れる場合あり
40才中盤から高齢にかけての女性に多い
筋力の低下や左右の膝関節の形の違い

原因

膝関節には体重の約6倍ほどの負荷がかかると言われており、その支える関節は半月板と言うクッション性のあるものと身体の中でも大きな筋肉とによって安定的に動く設計になっている関節です。
これが年齢による筋力低下とホルモンバランスによるカルシウム流出により、弱くなった骨の変形が進んでくることが原因となります。

治療

痛みがきつい間は、その痛みの原因となる炎症を抑える電気療法や、その代謝を促進するマッサージ鍼灸を併用した治療が有効的です。
長期的には、大腿四頭筋の強化が必須となるので、その筋力強化のためのトレーニングが必要です。
変形している状況における運動は、動かし方や負荷のかけ方においては一般的なトレーニングを適用することで痛みの再発を起こすリスクが高いため、それぞれの状況に合わせたトレーニングメニューの作成が必要です。
膝を支えるサポーター類は、圧迫による安定した感が出るものの、膝にかかる負担の軽減には効果は見込めません。
一時的なテーピングで補強しながらも、自分自身の筋肉によるサポートが症状改善には要となります。
女性においては、閉経期を迎える前後に骨密度の計測が、今後の変形の起こりやすいことへの根本的予防につながるので必須です。
その検査に関しては、医療機関のみでの対応となるので、提携クリニック「あいの泉クリニック」での受診および指導を受けていただくことをお勧めします。

脊柱骨盤矯正による整体アプローチ

膝の曲げ伸ばしによる痛みを伴うことの多いこの変形性膝関節症は、どちらかをかばうような動作を繰り返すことにより、痛みのある膝とは反対側への重心の傾きがみられることが多いです。
腰と骨盤部での回旋にも無理が生じ、骨盤部にゆがみが起こることもしばしばです。
根本的な解決は、膝周辺の筋肉の強化になるのですが、歪みにより起こる痛みの改善や再発防止のためにも、腰や骨盤部への矯正は必要と言えるでしょう。