テニスの歴史と起こりやすいケガ

前回の野球に続き今回はテニスでおこるケガを紹介したいと思います!

今や当たり前のようにオリンピックの競技として行われていますが、最初はどこから始まったのでしょうか?

1896年の第1回近代オリンピックにおいてすでに正式種目として行われていました。
そして1920年にテニス界は「アマチュア」と「プロフェッショナル」との二つに分けられることになります。
国際オリンピック委員会によりこれを1928年アムステルダム五輪以降から一度オリンピック競技から外されることになりました。そしてその後1968年まで外れる事になります。

1960年代末まで、アマチュアで一定成績を残した選手はその後「プロテニス選手」に転向し1968年から4大大会の「オープン化措置」が実施された。これは実質的なプロ解禁であり、以後テニスツアーに参加する選手はプロフェッショナルであることが一般的になりました。

そして同年メキシコシティーオリンピックでようやく正式競技としてテニスが復活する事になります!
こうして完全にプロの存在を認めたテニスがオリンピック競技として復活するために、1980年にオリンピック改革として「アマチュア憲章の放棄」と「プロフェッショナルの解禁」を掲げた!!

これまでプロの参加が認められていなかったのですが、この「プロフェッショナルの解禁」が行われる事によって1980年代から複数の競技でプロフェッショナルの参加が認められるようになったそうです。

テニスも1988年ソウルオリンピックからプロのプレーヤーが参加できるトーナメントとして再び復活を遂げました。

ざっくりですがオリンピック正式種目になるまでの流れですが、最初はもうすでに第1回からあったことには驚きですね!

さて本題のテニスでおこるケガについてですが、

一番有名で一番多いといっても過言ではないのが「テニス肘」

テニス肘とは正式名称は内•外側上顆炎とも言われており、フォアハンドやバックハンドで打った際に前腕の筋肉に負担がかかり肘の内側にある内側上顆、または外側にある外側上顆に炎症が起きてしまうケガです。

特に中年以降のテニスをやられている方々に多く生じやすいです。
一般的に年をかさねていくににつれて肘の腱が弱くなっていくことにより起こりやすくなります。

原因については十分にはわかってはいないのですが、主に短橈側手根伸筋の起始部が肘外側で障害されて生じると考えられています。
短橈側手根伸筋とは手首(手関節)を伸ばす働きを行なっている筋肉です。

症状としては、物をつかんで持ち上げるような動作やタオルをしぼるような動作をする時に、肘の内•外側から前腕にかけて痛みが発症することが多くあり、特段多くの場合には安静時の痛みが出るということは少ないです。

治療法としては、肘への鍼灸治療の施術を行なって痛みや炎症症状を抑えるようにしていく治療、炎症の起きている原因の筋を緩める手技治療、電気治療などを行う事で早期回復を促す事ができます。
手はどうしても日常生活の中で良く使う部位なのでどうしても治癒が緩慢になりがちです。
使う事によって悪化、治癒の緩慢が起こってくるのでできるだけ使わないようにする事が早期回復に繋がります。

TFCC損傷!

TFCC損傷って何?ってなりましたか?

なんか英語っぽい感じでもうわからんとなった方もいるのではないでしょうか?(笑)

ではでは…

TFCCとは三角繊維軟骨複合体の事を言います。簡単にいうと小指側の手首にある軟骨の事です。手首を構成する橈骨、尺骨、月状骨、三角骨に囲まれた部位にある靭帯の複合体です。そのTFCCを何らかの原因で痛めてしまって炎症を起こしているという事ですね!

ではどんな事で痛めるの?

主に手首の関節への強い衝撃や過剰な負荷の繰り返しでより痛める事が多い部分です。野球やテニスなどのスポーツまた転倒、手の酷使によっても同じ事が起こる事があります。また外傷(転倒などの直接的な衝撃)がないパターンとして尺骨(小指側の骨)が橈骨(親指側の骨)に対して長くなっている事もあります。

どんな症状?

症状としては手首をひねった時の痛み、ドアノブを回す、タオルを絞るなどの動作によって痛みがでます。また手首の不安定、使った時の抜けそうな感じもでる場合があります。

自分でわかる?

自分でチェックする方は、指を自然にまっすぐ伸ばしてそのまま小指の方向に手首を曲げます。その時に手首に痛みが走るとTFCC損傷の疑いがあります。

でももし同じような症状がある場合はすぐに病院でレントゲンをとってもらって診てもらって下さい!病気やケガは早期発見早期治療が一番です!

もちろん当院でも治療する事は可能です!

炎症が起こっている部分には痛み止めボルタレンゲルを使った超音波治療で回復力アップ!

酷使しているであろう肘から下の筋肉、関節を調整!

鍼灸治療で東洋医学的アプローチ!

これで間違いなく回復スピードは格段に早くなります!

過去にもTFCC損傷で来院された患者様がおられました。

歯科技工士さんでかなり手を酷使してなかなか痛みが取れないという事だったのですが、来院されて今では回復して問題なく仕事に復帰されています!

酷使しない、痛めないのが一番ですがもし痛めてしまった場合はいつでもご相談くださいね~